大成中学・高等学校では中学3、4年生の希望者が
2週間のフィリピンのセブ島へ語学研修へ向けて旅立ちました。
HOWDY語学学校で勉強に勤しむ生徒たちの様子が現地引率教員より
レポートとして届きましたのでご報告します。
~以下、引率教員からのレポートです~
セブ島語学研修が始まって7日が経ちました。本日市内観光の生徒の様子をご報告いたします。出発から到着まで、体調不良を訴える生徒はいませんでした。
観光1か所目はサンペドロ要塞です。ここではマゼランとフィリピンの原住民が戦った場所で、生徒も実際に当時の要塞の様子を肌で感じることでよい勉強になったと思います。要塞の中には、当時使われた剣や、ボロボロになった当時のスペインの国旗を見て、楽しんでいるようでした。また、フィリピンの原住民の当時の王の絵を見て、「かっこいい」といった感想を持っていました。
2か所目はサンペドロ教会です。本日はミサが行われていて、行ける場所が制限されました。教会に入る前のマゼランクロスの場所に行けたことは、生徒も喜んでいました。想像していた以上に大きく、天井の絵に関心を持っているようでした。教会内では、西洋のようにパイプオルガンに合わせて讃美歌を歌ったり、日本のように厳かに行われる儀式と違い、テーマパークの入場門でかかるような明るい音楽に合わせて歌うミサが行われていました。こちらのミサの在り方に戸惑いながらも、文化の違いを学んでいる様子でした。
3か所目は屋台市場見学に行きました。ここは治安が悪いと言われている場所でしたので、バスで市場の中を移動しながら見学しました。売り物のスイカを放り投げている人たちを見て「スイカのバケツリレーだ」とカルチャーショックを受けているようでした。市場でマンゴーが売られているのを見て、ガイドさんが、「フィリピン人はみんなマンゴーよりもブドウが好きなんだ、マンゴーはいつでも食べれるけど、ブドウはあまり食べられないからね」と話していて、生徒は笑っていました。
4か所目はガレオン船の像がある広場です。ここでは15,6世紀のフィリピンとスペインの貿易の様子や、労働環境を学びました。当時のフィリピン人の労働条件をガイドさんから聞き、初めは生徒も少し暗い気持ちになっていましたが、最後はフィリピンの王がスペインを追い出したと学んで、明るくなっていました。
5か所目は2年前まで使われていた、フィリピンで最も裕福な家族の豪邸に入りました。現在は観光地になっています。ここに入り、ガイドさんが受付の人に、日本から来ましたと伝えると
「SHINOBI」と声をかけられて、生徒も笑っていました。日本のアニメのナルトはフィリピンでも人気があるということを学びました。フィリピンでは、ほんの数年前までは、どんなに裕福でも、床が傾いて、日本人にとっては狭いと感じる家にしか住むことができなかったということを学んでいました。
6か所目はレストランです。ここでは日本でもHOWDYでも食べられない本物のフィリピンの味を楽しむことができました。楽器の生演奏と料理を一緒に楽しむ贅沢な時間を楽しんでいるようでした。食事をしながら、初めての味に「これ何が使われいるんだろう?」と疑問を持つ生徒や「このカニどうやって食べるの、殻ごと食べればいいの?」と戸惑いながらも、料理を楽しんでいました。飲み物の注文が恥ずかしくてできない男子生徒もいましたが、自分が先に飲み物を注文する様子を見せて、そのあと自分で注文するように促すと、無事飲み物が注文できて、安心していました。
食後はデパート内でお土産を買う時間をとりました。ウクレレを買う生徒、置物を買う生徒、各々好きなものを買えて満足しているようでした。
7か所目はギター工場見学に行きました。ここには、機械は一切置いてなく、すべて手作りでギターやウクレレを作っていました。生徒はウクレレ、ギター、ウッドベースを使った現地の人の演奏を聴けてよろこんでいました。また、日本の曲も演奏してくれたことにも、生徒は感動しているようでした。ここでもお土産を買う時間があり、各々木工製品を買えて喜んでいました。工場内にあるマンゴーの木にも関心があるようでした。生徒は一度もマンゴーの木を見たことがなかったらしく、みんなでマンゴーがなっていないか探していました。
最後はマゼランと戦ったフィリピンの原住民の王の像があるラプラプ広場に行きました。生徒は、マゼランが初めてフィリピンに降り立った場所という石碑に関心を持っているようでした。ここでもお土産を買う時間があったので、各々お土産を買いました。
今日一日市内観光をして生徒は楽しんでいたと思います。日本との違いに驚きつつも、異文化理解の大切さを学べたと思います。帰りのバスでは疲れて寝ている生徒が多かったですが、明日もアイランドホッピングがあります。今日の疲れを明日に残すことなく、今日はよく休み、明日も充実した日を送ることを生徒に促していきたいと思います。