またこちらのレポートも現地引率教員より届きましたので、掲載いたします。
生徒たちは1週目、2週目と比べるとだいぶリラックスして学校で過ごす様子が見られるようになりました。日本の家族や通い慣れた大成、生まれ育った日本を離れて、文化も言葉も異なる環境で、自律した生活をし、外国語で意思表示もしなければならない状況はとてもハードルの高い挑戦であったことでしょう。それが慣れてきたということは、温かいホストファミリーに支えられながら、生徒たちが何とかこの国の慣習・生活に馴染もうと2週間頑張ってきたことに他なりません。
今週はニュージーランドの自然や植物について学びました。ニュージーランドには日本では見られない植物がたくさんあります。遠足で訪れたPukemokemokeという自然保護公園では、オールブラックスのエンブレムにもなったシダ植物、シルバーファーンや、マオリ族が万能薬として重宝していたカワカワの葉や実を見つけることができました。
また英語で歴史の授業も受けました。ニュージーランドに1000年ほど前にマオリ族がポリネシアの島から太平洋を越えて到来し、その後17世紀ヨーロッパから人々が渡ってきて、今のニュージーランドの国ができたそうです。Hamiltonの中心街にあるWaikato Museumではマオリの人々が海を渡るときに乗ってきたカヌーを見ました。大きなカヌーとは言え、人力で大海原を漕いできたであろう当時の人々の苦労に思いを馳せました。
3週目が終わるころ、All Englishの授業に最初は苦労していた生徒もどんどん英語で先生に質問したり、単語でしか会話できなかった生徒が一文で返事をしたりできるようになっていました。また、先生の指示を理解できるようになった、その場で分からない単語をすぐに調べるようになった、聞き取れる単語が増えてきたなどの声も聞こえてきました。4週目には生徒たちが学んだことを英語でスピーチをしたり、ホストファミリーに日本を紹介したりするという発表の機会があります。1か月の成果がどのように発揮されるのか楽しみです。